ナブテスコは5日、連結子会社ナブテスコオートモーティブを通して商用車用コンプレッサーメーカーの独ITGセーリエンフェアティグング・ファールツォイクタイレ(以下ITG-S社)とITGコンプレッソーレン(ITG-K社)の2社を完全買収することで合意したと発表した。主力製品のエアドライヤーとコンプレッサーを合わせた付加価値の高いシステムの早期製品化を目指すとともに、商用車用機器事業初の欧州拠点を獲得することで、現地顧客との関係を強化。販売シナジーを創出していく。5月の買収を予定している。
ITG-S社とITG-K社はともに独東部のザクセン州に拠点を置く企業で、コンプレッサーおよびコンプレッサー部品を製造している。従業員数はそれぞれ65人、15人で、自動車大手ダイムラー、MAN、ブレーキ大手クノールブレムゼなどに製品を供給している。
ナブテスコオートモーティブはエアブレーキ製品の有力メーカー。商用車ブレーキ市場でシステム化された製品のニーズが高まっていることから今回の買収に踏み切った。