伊ウニクレディト、CEOが交代

伊最大手銀行ウニクレディトは24日、フェデリコ・ギッツォーニ最高経営責任者(CEO)の退任が決まったと発表した。同行は業績悪化で株価が急落しており、トップ交代を求める圧力が強まっていた。

ギッツォーニ氏の退任は、同日開いた臨時取締役会で決まった。同氏は後任が決まるまで現職にとどまる。後任者の候補としては、仏ソシエテ・ジェネラルの投資銀行部門の責任者だったジャンピエール・ムスティエ氏、伊投資銀行メディオバンカのアルベルト・ナーゲルCEO、米バンク・オブ・アメリカのイタリア部門責任者であるマルコ・モレリ氏らの名前が取り沙汰されている。

ギッツォーニ氏は2010年からウニクレディトのCEOを務めていた。同行は国内経済の低迷で業績不振に陥り、株価が今年に入って40%近く下落し、株主の同氏に対する不満が強まっていた。同行は声明で、退任の理由を「トップ交代の適切な時期がきた」と説明しているが、引責辞任を迫られたとみられる。

上部へスクロール