市販検査薬市場が拡大、新しい製品分野がけん引

市販の検査薬・機器の需要がドイツで拡大している。ドラッグストアや食品スーパーで取り扱う製品の種類が増えていることが大きく、特に感染症検査など新しい分野でニーズが急速に伸びている。コンサルティング会社クロイツァー・フィッシャー・アンド・パートナーが27日、明らかにした。

それによると、市販の検査薬・機器の売上高は昨年6億4,110万ユーロで、前年比3.3%増だった。規模が最も大きいのは血糖値測定の分野で、5億160万ユーロだった。これに妊娠検査が7,720万ユーロ、コレステロール検査機器・試験紙が4,110万ユーロで続く。

これら3分野の合計は6億1,990万ユーロと全体の96.7%を占める。ただ、増加率は2.6%と比較的小さい。

一方、これ以外の比較的新しい製品分野は売上高が計2,120万ユーロにとどまったものの、伸び率は平均30.9%に達した。増加幅が最も大きいのはコレステロールテストキットで、117.6%を記録。これに感染症検査(100.0%)、食品不耐性・アレルギー/ビタミン不足検査(45.5%)、血液凝固検査(25.0%)、胃腸疾患検査(17.1%)、不妊検査(13.0%)が続く。同社によると、これら新分野の製品売上高は18年には昨年の約3倍の6,300万ユーロに拡大する見通しだ。

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