ドイツ連邦統計局は12日、6月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が0.3%、前月比が0.1%で速報値と変わりがなかった。最大の物価押し下げ要因であるエネルギーを除いたインフレ率をみると、前年同月比は1.1%となり前月から0.1ポイント低下。前月比はマイナス0.1%で、前月のプラス0.3%から0.4ポイント下がった。
エネルギー価格は前年同月比マイナス6.4%となり、下げ幅は前月の同7.9%から1.5ポイント縮小した。下げ幅は暖房用灯油で19.0%、自動車燃料で9.4%、天然ガスで2.8%だった。電力は0.9%上昇した。
エネルギー以外では乳製品の下落幅が大きく、常温で長期保存できるロングライフ牛乳は11.1%下がった。牛乳の供給過剰が背景にあり、バターも11.7%安くなった。このほか、レギュラーコーヒーで5.4%減と低下率が大きかった。
一方、野菜は4.6%上昇。じゃがいもは19.1%高くなった。食肉・肉製品は3.2%、果物は2.6%の幅で上昇した。上げ幅はこのほか、時計・宝飾品(5.8%)、たばこ(4.6%)、新聞・雑誌(4.3%)で大きく、保険も2.3%上がった。