1-6月期販売もメルセデスが1位に、中国が好調で2ケタ台の伸びに

独高級乗用車3社の1-6月期(上半期)販売統計が12日に出そろった。3社ともこれまでに引き続き過去最高を更新。特にダイムラーの乗用車ブランド「メルセデス・ベンツ」は前年同期比12.1%増の100万6,619台と大きく拡大し、競合BMW、アウディを抑えてトップとなった。

メルセデス・ベンツは2014年(通期)まで3社中の3位に甘んじていたが、中国で販売を大幅に伸ばし15年にアウディを抜いて2位に浮上。今年1-3月期(第1四半期)にはBMWも追い越して1位を獲得した。1-6月期の中国販売台数は前年同期比33.1%増の約22万台と大幅に伸びた。現在の調子が続けば16年通期でも高級車トップとなる可能性が高い。

メルセデス・ベンツに超小型車ブランド「スマート」を加えた「メルセデス・ベンツ・カーズ」の乗用車販売台数は108万129台で、12.5%増加した。スマートは18.3%増の7万3,510台だった。

BMWブランド単体の販売台数は5.8%増の98万6,557台で、メルセデス・ベンツを2万台以上(2%)下回った。BMWにミニとロールスロイスを加えたグループ全体の販売台数は5.8%増の116万3,139台で、これまでに引き続きメルセデス・ベンツ・カーズを上回っている。ミニは5.4%増の17万4,898台、ロールスロイスは4.8%減の1,684台だった。

アウディの販売台数は95万3,200台で、5.6%増加した。足元の欧州が8.4%増の45万5,250台と好調で、イタリア(14.6%増の3万2,124台)、スペイン(14.5%増の2万8,803台)、ドイツ(12.4%増の16万6,154台)は2ケタ増となった。メキシコも12.3%増の7,379台と伸び率が大きい。中国は5.9%増の29万126台、米国は3.5%増の9万6,934台だった。

世界販売に占める中国の割合が最も高いのはアウディで、31.0%に達した。メルセデス・ベンツは21.9%だった。BMWグループは1-6月期の中国の販売台数を公表していないため、同割合が不明。1-3月期は22.8%だった。

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