海運大手マースク、中国10港への寄港中止

海運・石油大手APモラー・マースク(デンマーク)のコンテナ海運部門マースク・ラインは9日、中国の非主要10港への寄港を中止すると発表した。業績悪化を受けたコスト削減策の一環で、池州、瀘州、営口、錦州などの港湾が対象となる。

10港はいずれも、外港コンテナ船が寄港する主要港と地方港を小型船で結ぶ内港フィーダー輸送の航路となっている。マースク・ラインは中国で今後、高い収益が見込める航路での事業に集中する。

APモラー・マースクが12日発表した2016年4~6月期(第2四半期)の純利益は1億1,800万ドルとなり、前年同期から89%減少。マースク・ラインはコンテナ輸送需要の停滞、運賃低下が響き、5億700万ドルの黒字から1億5,100万ドルの赤字に転じた。

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