仏乳製品大手のラクタリスはこのほど、ルーマニア同業アルバラクトの完全買収に向けて、同社の少数株主に1株当たり0.5252レウ(約0.1ユーロ)での買収提案を行った。買収完了後にブカレスト証券取引所での上場を廃止する予定だ。
現地日刊紙ジアルル・フィナンチアルによると、ラクタリスは今年1月、アルバラクトの発行済み株式約43%を保有する筆頭株主の実業家チュルティン氏、同約26%を保有する投資会社RC2と買収で合意していた。
アルバラクトは国内中部のオイェイデアと北部のクンプルング・モルドヴェネスクに生産拠点を構え、牛乳、バター、ヨーグルト、チーズなどを製造している。2015年の売上高は約4億5,000万レウで、国内乳製品市場で仏ダノンを抜き最大手に浮上した。
ラクタリスはルーマニアで3子会社(ドルナ、パルマラート、ラクタリス)を通じて事業展開している。14年の売上高は約7,000万ユーロだった。