ヘッセン・テューリンゲン州立銀行(Helaba)は9日、同行とヘッセン・テューリンゲン貯蓄銀行投資会社(HTSB)が傘下の資産運用会社ハノーバー・リーシングを売却すると発表した。ハノーバー・リーシングは投資信託の買戻しを保証しないクローズエンド型の不動産、航空機、インフラファンド運営会社。クローズエンド型ファンドに対する一般投資家の需要がリーマンショック以降、大幅に縮小しているうえ、金融規制も強化されたことから、撤退を決めた。来年半ばまでに売却する考えだ。
ハノーバー・リーシングは1981年の設立。運用資産は約140億ユーロで、その50%以上を不動産が占める。現在は不動産市場が活況を呈していることから、売却のチャンスと判断した。
Helabaの出資比率は49.34%、HTSBは同48.0%で、持ち分を共同売却する。残り2.66%は元経営者が保有している。