エネルギー大手エーオンから分離の子会社がIPO

エネルギー大手のエーオンから1月に分離独立した火力・水力発電子会社ユニパーが12日、フランクフルト市場で新規株式公開(IPO)を実施した。初値は10.01ユーロ。時価総額は約40億ユーロで、簿価(約120億ユーロ)を大幅に下回っており、エーオンは巨額の評価損計上を余儀なくされそうだ。

今回のIPOはユニパー株53.35%をエーオン株主に無料で提供する形で実施した。同株主は保有するエーオン株10株につきユニパー株1株を取得。同日から自由に売却できるようになった。エーオンは手元に残したユニパー株46.65%を年単位の時間をかけて段階的に売却していく。

競合RWEも今月1日付で法的に分離した再生可能エネルギー子会社イノジーのIPOを10月に実施する考え。

エーオンとRWEは在来型発電の事業環境が悪化したことを受けて、それぞれ会社の分割に踏み切った。

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