スタンダード・インダストリーズ―欧州同業にTOB―

米建材大手のスタンダード・インダストリーズ(旧ビルディング・マテリアルズ・コーポレーション・オブ・アメリカ=BMCA)は15日、欧州同業のブラース・モニール・ビルディング・グループに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。スタンダード・インダストリーズはデンマークの陸屋根メーカー、イコパル(Icopal)を1月に10億ユーロで買収したばかり。今回のTOBにより欧州事業を一段と強化する考えだ。ブラース・モニールは同TOBの受け入れを拒否しており、スタンダード・インダストリーズは敵対的な買収を仕かけたことになる。

ブラース・モニールを1株当たり現金25ユーロで買収する。これは同社を債務も含めて約19億ユーロと評価したことになる。すでに同株39.9%を確保した。

ブラース・モニールは登記上の本社をルクセンブルク、機能上の本社を独フランクフルト近郊のオーバーウアゼルに置く。屋根瓦や屋根システムを手がけており、売上高は約13億ユーロ、従業員数は7,700人。スタンダード・インダストリーズの買収提案を、企業価値と将来性を著しく過小評価した内容だと批判している。

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