独企業景況感がV字回復、14年5月以来の高水準に

Ifo経済研究所が26日発表した9月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月の106.3から109.5へと3.2ポイント上昇し、14年5月以来の高水準へと達した。同指数の改善は3カ月ぶり。前月は英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定が響いて急減していたが、9月は事業の先行き見通しが特に大きく改善し、全体が強く押し上げられた格好だ。Ifoのクレメンス・フュスト所長は「ドイツの経済界は黄金の秋を予想している」との見方を示した。

今後6カ月の事業の見通しを示す期待指数は104.5となり、前月の100.1から4.4ポイント上昇した。ブレグジット決定に伴う心理的なショックが消化されたもようだ。現状判断を示す指数も前月の112.9から114.7へと1.8ポイント改善した。

現状判断と期待指数は調査対象の4部門すべてで改善した。特に製造業では期待指数の上昇幅が10.8ポイントに達し、リーマンショックからの回復期以来の高い伸びを記録した。製造業の景況感はほぼすべての主要業界で改善したという。

好景気が続く建設業では現状判断指数が過去最高を更新。期待指数もこれまでに引き続き上昇した。

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