ドイツ家庭の居間、中心は依然テレビ

ドイツの家庭の居間は依然としてテレビを中心に配置されている。市場調査会社のTNS Emnidが民放大手RTLグループの広告枠販売子会社、IP Deutschlandの委託で1,184世帯(家族のなかに14~64歳の人が最低1人いる)を対象に実施した調査から明らかになった。同調査では42%が「最も高価な家電製品はテレビ」と回答。買い替えた時に以前より大きな画面を選んだ世帯は89%に上った。薄型テレビの普及率は46%で、薄型テレビの平均サイズは91センチ(対角線)だった。

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ドイツ人(14歳以上)の1日当たりのテレビ視聴時間は昨年226分。76%が「好きなテレビ番組の放送時間を知っている」、82%が「テレビ番組の情報誌や無料広告、新聞に掲載された番組表をチェックする」と回答した。また、54%が「家族や友人とテレビを一緒に見ることを大事だ」と考えており、52%が「テレビ番組を話題のネタにする」。子供部屋の50%、両親の寝室の44%にもテレビはあるが、居間がテレビ視聴の団らんの場であることに変わりはない。

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91センチの薄型テレビは約1.7メートル離れた場所から見ると画面が最もよく見えるが、ドイツの世帯ではブラウン管テレビを見るのに適した平均2.65メートルの場所に置かれていた。また、薄型テレビの録画や再生機能を利用するのはまだ少数派で、HDTV(ハイビジョン放送)を視聴している世帯は43%にとどまった。23%が「技術的にHDTVを見るのは不可能」、34%が「HDTV受信機をまだ購入していない」と回答している。

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