DMG MORI―3Dプリンター会社買収―

DMG森精機の独子会社DMG MORI(旧ギルデマイスター、ビーレフェルト)は14日、金属3Dプリンターの有力企業である独リアライザー(REALIZER)を買収すると発表した。デジタル化の進展を受けて製造業のあり方が大きく変化していることに対応する戦略に基づく措置で、同社はモノのインターネット(IoT)分野のサービス会社ISTOSを設立したことも明らかにした。

リアライザーは3Dプリンターのパイオニア的な企業で、選択的レーザー溶融(SLM)分野で高い技術を持つ。DMG MORIは同社の資本50.1%を取得して子会社化。3Dプリンターのノウハウを拡充する。

ISTOSは顧客企業が取り組む生産プロセスのネットワーク化(スマート工場化)を支援する企業で、従業員はIoTの専門家15人で構成される。デュッセルドルフの拠点を置く。DMG MORIはISTOSを他の企業と共同で設立、出資比率は現在85%に上る。新たな企業がISTOSに資本参加することを歓迎する意向を示している。

ISTOSという社名はInnovative Software Technologies for Open Solutionsの頭文字をとって命名した。

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