ハイネケン、キリンのブラジル子会社を買収

キリンホールディングスは13日、不振が続くブラジルのビール・清涼飲料子会社「ブラジル・キリンホールディングス(ブラジルキリン)」をオランダのビール大手ハイネケンに売却する契約を締結したと発表した。全株式をハイネケンのブラジル子会社であるババリアに22億レアル(約770億円)で譲渡する。

キリンは2011年、ブラジル2位のビール会社スキンカリオールを約3,000億円で買収し、同国ビール市場に参入した。しかし、苦戦を強いられて3位に後退。ブラジルキリンは16年に2億8,400万レアルの営業赤字となっていた。

キリンは声明で、ブラジル経済に関連するリスクとビール・清涼飲料市場の停滞、競争環境を考慮し、「単独で安定的な高収益事業へと転換していくには限界があるとの結論に達した」として、ハイネケンへの売却を決めたと説明している。

ハイネケンは同買収によって、ブラジルのビール市場でのシェアが約17%に拡大し、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)に次ぐ2位の企業となる。

上部へスクロール