チェコ中央銀行(CNB)は6日、通貨コルナの対ユーロ上限措置を撤廃したと発表した。コルナ高を容認し、インフレ率の抑制に結び付けたい考えだ。中銀の発表を受けて、同日の外国為替市場ではコルナが一時、1ユーロ=26.69コルナまで上昇した。
同国のインフレ率は昨年9月の0.5%(前年同月比)を底に上昇を続けている。今年2月には2.5%まで拡大し、2012年11月(2.7%)以来の高い水準に達した。
中銀は2013年11月、対ユーロでのコルナ高を阻止するため、1ユーロ=27コルナ前後で固定する為替介入措置を導入した。中銀は今回の声明で、今後コルナの為替レートは市場での需給バランスで決定されることになるとした上で、過度な為替の変動を抑えるため必要に応じて介入する用意があることを明らかにした。