丸紅と川重、ウズベクでコジェネ実証事業開始

丸紅と川崎重工はこのほど、ウズベキスタン東部のフェルガナ熱電供給所にコジェネレーションシステムを導入する実証事業を開始した。同国の電力公社ウズベクエネルゴによると、同プロジェクトはフェルガナにある熱電供給所と熱供給所にそれぞれ17メガワットと7メガワットの発電容量を持つ高効率ガスタービン・コジェネレーションシステムを導入するもので、総事業費は8,360万ドル。資金については日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が4,950万ドルを供与し、残りはウズベクエネルゴが負担する。2020年までに設備の導入と実証作業を進め、従来比で38%の省エネルギー化と、電力と熱の安定供給を目指す。

事業完了後の同熱電供給所の発電容量は1億9,724万ワット、熱供給能力は21万4,500ギガカロリーとなる見通し。また同プロジェクトには24メガワットの発電容量を持つ発電所の建設も含まれる。フェルガナ地方には人口が集中しているが遠方からの電力供給に頼っているため、今回の事業により供給電源の分散も図る。

1978年に稼働を開始したフェルガナ熱電供給所は同地方唯一の発電施設。305メガワットの発電容量を持ち年間5億6,000万キロワット時を生産している。

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