オットー・ボック―樹脂部門を売却―

医療機器製造の独オットー・ボック(ドゥーダーシュタット)は21日、樹脂部門をスイスの複合企業コンツツェタ(Conzzeta)に売却することで合意したと発表した。経営資源を義手・義足・車椅子などの医療機器分野に絞り込む戦略に沿った措置。取引金額は公表しないことで合意した。独禁審査を経て売却手続きが下半期中に完了すると見込んでいる。

オットー・ボックの樹脂部門では自動車内装向けの発泡体を製造している。従業員数は430人で、昨年は約1億3,000万ユーロを売り上げた。コンツツェタの発泡体子会社フォーム・パートナーとは中国で折半出資の合弁会社を運営している。

フォーム・パートナーは今回の取引により、同合弁を完全子会社化するほか、オットー・ボックの樹脂部門が米ロチェスター・ヒルズと常州(上海近郊)に持つ工場を取得。売上高を約2倍に拡大するという。

上部へスクロール