玩具大手レゴが業績不振で大型リストラ、従業員8%を削減

組み立てブロックで知られる玩具大手のレゴ(デンマーク)は5日、大規模なリストラを実施すると発表した。業績悪化で2017年1~6月期が04年以来の減収となったことを受けたもので、全従業員の8%に相当する1,400人を削減する。

レゴは2003~04年に深刻な経営難に直面。外部から招いたクヌッドストープ新最高経営責任者(CEO)の下で立て直しを進め、その後は成長を続けていた。しかし、このところ業績が再び悪化し、16年の増収率は6%と、前年の25%から大きく縮小。今年上期は米国、欧州など主要市場での販売不振が響き、売上高が前年同期比5%減の149億クローネ(約20億ユーロ)に落ち込んだ。

同社はクヌッドストープ氏(現会長)に代わって昨年に就任したパッダCEOを8月に解任したばかり。上期に減収に転じたことから、大規模な人員削減でコストを圧縮し、収益改善を図る。削減の大半は年内に実施する。このほか複雑化した組織の再編も進める計画だ。

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