ドイツ接着剤製造業連盟(IVK)はこのほど、独業界の売上高が今年は最低2.0%増加し、約38億ユーロ(国外生産分を含まない)に達するとの見通しを明らかにした。建設業界向けが好調で、全体をけん引するとしている。リスク要因としては原料価格の上昇を挙げた。イソシアネートやポリウレタン接着剤原料では供給不足が発生し、製造元が不可抗力条項を発動しているという。
昨年の独業界売上高は前年比1.2%増の37億ユーロとなり、これまでに引き続き拡大した。グラフィック産業向けを除いてすべて増加。増加幅は建設業界向けで2.6%、木工向けで1.2%に上った。
国内売上高は21億ユーロで、残り約17億ユーロを輸出が占めた。ドイツの接着剤メーカーはこのほか、国外工場の製品で81億ユーロを売り上げており、同国メーカーの世界市場シェアは約19%で1位に付けている。