独電気電子工業会(ZVEI)が10日発表した独電機業界の8月の新規受注高は前年同月比21.7%増と大幅に伸びた。大型受注が多く全体が強く押し上げられた格好。国内受注が20.1%、国外が同23.1%の幅で増加した。
1~8月の新規受注高も前年同期比10.5%増と2ケタ台の伸びを記録した。国内が9.8%増、国外が11.0%増と伸び率はともに大きい。受注残は平均を上回る3カ月に達している。
8月の生産高は物価調整後の実質で前年同月比5.6%の伸びとなった。1~8月でも前年同期を4.7%上回っており好調だ。9月の生産計画では今後3カ月間の生産高を「引き上げる」企業が23%に上り、「引き下げる」は3%にとどまった。
8月の業界売上高(名目)は158億ユーロで、前年同月を8.6%上回った。国外が11.3%増と伸び率が特に大きかった。国内は5.7%増。
1~8月の業界売上高(同)は前年同期比7.5%増の1,236億ユーロで、内訳は国外が9.8%増の648億ユーロ、国内が4.9%増の588億ユーロだった。
9月の業界景況感指数は高い水準を維持したものの、大きく落ち込んだ。下落幅は今後の見通しを示す期待指数で特に大きかった。