三菱電機(東京都千代田区)は10月27日、ヒア・テクノロジーズ(アムステルダム、オランダ)と高精度位置情報サービスの世界展開に向けて提携することで合意したと発表した。両社の技術を融合し、予防安全(ADAS:先進運転支援システム)や自動運転の分野で新たな高精度位置情報サービスの提供を目指す。当該サービスは当初、欧米で導入し、日本と中国は対象外とする方針を示している。
具体的には、ヒア・テクノロジーズの高精度地図やクラウド位置情報サービス「オープン・ロケーション・プラットフォーム」と、三菱電機の高精度で自動車の位置を把握できる「高精度ロケータ」を組み合わせ、新しいサービスを提供する計画。リアルタイムに高精度な車両位置の特定が可能なため、例えば、事故発生時や渋滞時のルート案内を提供したり、車の走行情報を反映させたより最新の高精度地図をユーザーが利用できるようになる。