BMW、第3四半期決算は増収減益

独自動車大手のBMWグループは7日、2017年第3四半期(7~9月)の売上高が前年同期比0.3%増の234億2,400万ユーロに拡大したと発表した。ただ、投資や研究開発費の増加が負担となり、EBIT(支払金利前税引前利益)は前年同期比3.2%減の23億400万ユーロに縮小した。

1~9月期では、グループ売上高で前年同期比5.0%増の726憶7,100万ユーロ、EBITは4.2%増の78億7,900万ユーロと増収増益を確保している。

2017年通期では、自動車部門の出荷台数が前年をやや上回り、過去最高を更新すると予想している。グループの税引前利益も過去最高を更新する見通しで、通期予想を従来の微増から堅調な伸びへと上方修正した。また、自動車部門の売上高は前年をやや上回ると予想しており、同部門のEBITベースの売上高利益率では目標としている8~10%を達成できると見込んでいる。

■ グループ全体のBEV/PHEV、2025年に25モデルに

BMWグループ全体で販売する純粋な電気自動車(BEV)またはプラグインハイブリッド車(PHEV)は、2025年に合計で25モデルとなる計画。また、第5世代の充電・電気駆動技術を搭載したBEVの航続距離は最大700キロメートルとなり、PHEVの航続距離は最大100キロメートルとなる予定。

同社は9月にドイツで開催されたフランクフルト国際モーターショー(IAA)で、コンセプトカー「アイビジョンダイナミクス(i Vision Dynamics)」を世界初公開した。同モデルは、4ドア・グランクーペの電気駆動車で、実車はドイツのミュンヘン工場で生産する。

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