高級車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は14日、タイの提携先トンブリ・オートモーティブ・アセンブリー・プラント(TAAP)と共同で同国に1億ユーロ強を投資すると発表した。既存工場を拡張するほか、電動車用の電池工場を建設する。ダイムラーは欧州、北米、アジアの3大陸に電池工場を計6カ所、持つことになる。
TAAPはバンコク近郊で組立、車体製造、塗装設備を備えたメルセデスベンツ車の生産施設を運営しており、昨年は12万台強を製造した。従業員数は1,000人強。
電池工場は同工場の近くに建設する。敷地面積は4万8,000平方メートルで、来年初頭から生産を開始。同国で生産する電動車向けに電池を供給する。タイでは特にプラグインハイブリッド車の需要が大きいことから、電池の現地生産を決めた。タイで生産する電動車のモデル名は明らかにしていない。
ダイムラーは現在、電池工場をドイツに計3カ所持っている。米国と中国でも電池生産を計画しており、タイの新工場は同社6カ所目の電池生産施設となる。