ルーマニアの航空会社、エア・モルドバを買収

ルーマニアの航空会社シビル・エービエーショングループがモルドバ国営エア・モルドバを買収したことが分かった。モルドバの公共資産庁(APP)が2日明らかにしたもので、買収額は12億レウ(2億5,660万ユーロ)。うち5,000万レウはモルドバ政府が受け取る。

APPは今回の取引について、不振が続くエア・モルドバの破綻を避けるため、身売りを迫られたと説明している。

シビル・エービエーショングループはエア・モルドバをフラッグキャリアとして再生させることを目指す。同社が提出した計画書によると、長距離線を含む新路線を開設していく方針で、2019年と20年にそれぞれ7路線、4路線を開設する予定。21年には米国、カナダ、中国を含む長距離路線を開設する。また既存路線の増便を図るとともに、保有機数も現在の8機から14機に増やしていく予定だ。

シビル・エービエーショングループは、ルーマニアの格安航空会社ブルー・エアーと関連2社からなる。ブルー・エアーはルーマニア唯一の地場資本の航空会社で、同国のほかイタリア、英国、キプロスに拠点を持ち、30機を保有している。

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