伊エネルギー大手のエニは8日、英石油大手BPがリビアで保有する石油・ガス田の権益の5割を取得することで合意したと発表した。これによって内戦で凍結状態にある対象鉱区の開発がエニの主導で再開されることになる。
対象となるのは内陸のガダメス油田の2鉱区とシルテ沖油田の1鉱区。同鉱区の探鉱・生産分与契約(EPSA)の権益85%を保有しているBPは、うち42.5%をエニに売却する。売却額は非公表。年内の取引完了を予定している。
BPはリビアの内戦激化を受けて、2011年から同国事業を閉鎖している。BP、エニと同権益15%を持つリビア政府系ファンドのリビア投資庁は8日、エニの参加に伴い、同社がEPSAのオペレータとなって同鉱区の開発を再開することで合意した。来年初めに探鉱を再開する予定だ。