ドイツの自動車部品会社。独自動車部品大手のボッシュが中国の自動車部品会社である鄭州煤礦機械集団(ZMJ)と投資会社のチャイナ・ルネッサンス・キャピタル・インベストメント(CRCI)のコンソーシアムに売却したスターター・発電機事業を前身とする。
ボッシュは2017年5月、中国のコンソーシアムへスターター・発電機事業を売却すると発表。同事業は2018年1月、SEGオートモーティブとして事業を開始すると発表した。
本社は、シュヴィーバーディンゲン(シュツットガルト近郊)から移転し、現在はシュツットガルトにある。
■ 事業好調
SEGオートモーティブのハンス・ヨアヒム・クッペル販売部長は、独業界紙『オートモビルボッヘ』(10月1日発行号)に対し、2018年の売上高が19億ユーロとなり、2017年の17.4億ユーロを上回る見通しを明らかにした。
事業好調には、48Vハイブリッドシステムの需要拡大が寄与している。同システムの採用により、燃費が最大15%改善するほか、加速(ブースター)、ブレーキエネルギー回生システム、エンジンをトランスミッションから切り離して走行するコースティング(惰性走行)運転による燃費低減にも活用できる。SEGオートモーティブは、独自動車大手のダイムラーなどに48Vシステムを供給している。
■ 中国に新工場開設
SEGオートモーティブは7月24日付けのプレスリリースで、中国の長沙市に新工場を開設したと発表した。新工場の生産面積は5万4,000平方メートルで、欧州域外では最大規模の研究開発(R&D)センターもある。同工場では、スターター、発電機、電動化部品を生産する。商用車向けのスターター生産では、旗艦工場としての役割を担う。なお、SEGオートモーティブは2004年に中国市場に進出しており、長春市にも工場を持つ。