失業者数が統一後最低の220万人に

連邦雇用庁（BA）が30日発表した10月の失業者数は前月を5万3,000人下回る220万4,000人となり、東西ドイツ統一後の最低を更新した。堅調な経済を背景に雇用の拡大が続いていることが大きく、季節要因を加味した実質でも1万1,000人縮小した。BAのデートレフ・シェーレ長官は米国との通商摩擦や英国の欧州連合（EU）離脱の影響は労働市場に及んでいないと指摘。失業者の減少は今後も続き、来年は年平均で223万人まで縮小するとの見通しを示した。

10月の失業率は名目4.9％で、前月を0.1ポイント下回った。失業者数は前年同月比では18万5,000人減少した。

国際労働機関（ILO）基準の9月の失業者数は143万人で、失業率は3.3％だった。

10月の求人件数は82万4,000件で、前年同月を4万4,000件上回った。季節要因を加味した前月比では6,000件しており、求人指数BA-Xは前月から4ポイント減の252となった。前年同月に比べると6ポイント高い。