独テレコムのテレ2蘭事業買収、欧州委が承認

欧州委員会は11月27日、独通信最大手ドイツテレコムがスウェーデン同業テレ2のオランダ事業を買収する計画を承認したと発表した。競争上の懸念があるとして本格調査を進めていたが、最終的に問題はないと判断し、無条件で認可した。

ドイツテレコムは2017年12月、オランダの携帯電話サービス子会社のTモバイル(NL)を通じて、テレ2のオランダ部門であるテレ2NLを買収することで合意していた。テレ2は現金1億9,000万ユーロと、買収後のTモバイル(NL)の株式25%を受け取る。

オランダの携帯電話サービス市場でTモバイル(NL)は3位、テレ2NLは4位。欧州委は初期調査で、オランダの大手携帯電話サービス事業者が買収によって4社から3社に減ることで、健全な競争が損なわれる恐れがあるとして、本格的な調査を行ってきた。しかし、Tモバイル(NL)のシェアは買収後も25%程度と、1位のKPN、2位ボーダフォンと比べて小規模にとどまり、上位2社との厳しい競争にさらされることで値上げ、サービス低下といった弊害は生じないと判断。一部事業の売却など条件を付けることなく計画を承認した。

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