ダイムラー、ラインアップの電動化を加速

独自動車大手のダイムラーは、ラインアップの電動化を加速している。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、メルセデスは今後4年間ですべてのモデルに電動車を用意する計画。

ダイムラーは2016年9月のパリ・モーターショーで電動車に特化したメルセデスベンツの新ブランド「EQ」発表した。「EQ」は、エレクトリック・インテリジェンス(Electric Intelligence)を意味している。

ダイムラーは、マイルドハイブリッド車には「EQブースト」、プラグインハイブリッド車には「EQパワー」を使用、ダイムラーの子会社でスポーツカーや高性能モデルを製造するメルセデスAMGでは、電動車に「EQパワー +」を使用している。

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、メルセデスは、6気筒および8気筒エンジンには、48ボルト・システムと組み合わせたインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)を使ったハイブリッドシステム、4気筒エンジンではベルト駆動のスタータジェネレータ(RSG)を投入する。また、「MFA2」と呼ばれる前輪駆動アーキテクチャを採用した横置きエンジンのコンパクトモデル、後輪駆動アーキテクチャ(MRA)を使用した「Cクラス」以上の縦置きエンジンモデルのいずれにおいてもプラグインハイブリッド車を導入する。

『オートモビルボッヘ』紙によると、EQの純粋な電気自動車ではすべて独自のデザインを開発する計画で、最初の市販EVは2019年夏に発売予定のSUV「EQC」となる。将来は、コンパクトクラスから上級モデルまで電動ラインアップを拡充していく方針。また、すべてのEQモデルは従来モデルと同じ生産ラインで組み立てることができる生産体制とする計画。『オートモビルボッヘ』紙によると、EQブランドの小型車「EQA」は2020年、テスラの「モデルS」の対抗車となるセダン「EQE」は2021年に市場投入される見通し。

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