欧州自動車工業会(ACEA)が12月21日発表した商用車新車登録統計によると、欧州連合(EU)(マルタを除く27カ国)における2018年11月の商用車新車販売は、前年同月比2.7%増の21万7,473台だった。セグメント別では、小型商用車の好調がけん引役となった。トラック、バスはほぼ前年並みだった。主要国では、英国(6.8%増)、ドイツ(6.6%増)、フランス(3.0%増)が好調だった一方、スペイン(5.9%減)、イタリア(7.2%減)は前年同月を下回った。1~11月の累計は前年同期比3.8%増の228万6,107台となった。
11月のセグメント別の登録台数は、3.5トン以下の小型商用車が前年同月比3.2%増の18万500台と好調だった。主要国では、スペイン(3.3%減)、イタリア(7.7%減)が低迷したものの、英国(9.6%増)、ドイツ(6.4%増)、フランス(3.1%増)は前年同月を上回った。3.5トン超の中・大型トラックは前年同月比0.2%増の3万3,553台、16トン以上の大型トラックは前年同月比0.5%減の2万7,194台と、ほぼ前年並みだった。
バスは前年同月比0.5%増の3,420台。EU15カ国(2004年のEU拡大以前の加盟国)は、イタリア(54.7%増)が好調だったものの、全体では9.4%減と低迷した。これに対し、2004年以降にEU入りした新規加盟国(EU12カ国)は71.1%増と大幅な伸びを示した。