英自動車工業会(SMMT)が12月21日発表した2018年11月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は12万9,030台となり、前年同月に比べ19.6%減少した。1~11月の累計は、前年同期比8.2%減の144万1,334台となった。
SMMTは11月の大幅な減少について、モデルチェンジや規制変更の影響に加え、国内の需要低迷や、欧州主要国とアジア向け輸出の減少が影響した、と説明している。
11月の生産は、国内向けが前年同月比1.9%減にとどまった一方、輸出は同22.8%減と大幅に落ち込んでいる。輸出は7月から5カ月連続で前年同月割れとなった。
■ 商用車生産は26.5%増加、エンジン生産は14.2%減少
11月の商用車生産は、前年同月比26.5%増の7,983台と好調だった。国内法人からの大型受注が寄与している。また、2016年と2017年は販売が低迷していたことも背景にある。商用車生産は規模が小さいため、大型受注を受けて、前年同月比では100.9%増と大幅な伸び率となった。1~11月の累計は前年同期比5.0%増の7万8,163台だった。
11月のエンジンの生産は、前年同月比14.2%減の23万9,774基だった。国内向けが30.5%減と低迷した一方、輸出向けは0.7%増と安定を確保した。1~11月の累計は、前年同期比0.8%増の256万4,695基。国内向けが14.6%減少した一方、輸出向けは13.6%増加した。