ロボット・自動化設備業界、売上が初の150億ユーロに

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が14日発表した独ロボット・自動化設備業界の2018年の売上高は前年比4%増の150億ユーロとなり、初めて150億ユーロの大台に乗った。世界経済の減速や政治的な先行き不透明感を受けて伸び率は前年の13%から大幅に押し下げられたものの、ドイツ製品に対する需要は底堅かった。今年は先行き不透明感が昨年以上に強いことから、VDMAは同業界の予想売上高を2~5%の153億~157億ユーロとし、幅を持たせた。

18年の売上高で伸び率が最も大きかった部門は総合組立ソリューションで、前年比9%増の83億ユーロとなり、前年に引き続き高い伸びを記録した。受注残が多かったほか、国内需要が強く、水準が押し上げられた。

産業用画像処理部門は過去最高となった前年と同じ26億ユーロだった。

ロボット部門は3%減の41億ユーロとなり、これまでの成長にストップがかかった。自動車販売の低迷を受けて顧客企業が投資を控えたことが響いた。中国自動車市場の縮小は特に大きな足かせとなった。

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