ドイツでは高齢化が加速しているものの、大都市部では若返りが進んでいることが、財界系シンクタンクIWドイツ経済研究所の調べで分かった。地方の若者の流入のほか、堅調な経済を背景に国外からの移民が増えていることが背景にある。
同国の7大都市のなかで2017年時点の平均年齢が最も低かったのはフランクフルトで、40.6歳だった。2位以下はミュンヘン(41.5歳)、ケルン(41.6歳)、シュツットガルト(41.6歳)、ハンブルク(41.9歳)、ベルリン(42.4歳)、デュッセルドルフ(42.9歳)と続く。ドイツの平均年齢は44.2歳で、これら7都市はすべて下回っている。
フランクフルトは07年時点で41.9歳に上っていたが、11年に前年の41.8歳から41.0歳へと急低下。その後も下落が続いており、07年から17年の10年間で16カ月も若返った。
他の7大都市の同10年間の下落幅をみると、シュツットガルトは7カ月と比較的大きいものの、それ以外は小さい。ミュンヘン、ケルン、ハンブルク、デュッセルドルフは各1カ月で、首都ベルリンは横ばいにとどまった。
移民は平均年齢を引き下げる効果が大きい。一般的に年齢が若いうえ、子供の出生数も多いためだ。女性一人当たりの出生数をみると、ドイツ国籍保有者が1.46人にとどまるのに対し、外国籍保有者は2.28人に上る。
平均年齢が最も低いのはハイデルベルクで、40.1歳だった。大きな大学都市であるため、学生が多いという事情が背景にある。2位のフライブルク(40.2歳)も大学都市だ。
一方、地方では若者の流出に伴う高齢化が深刻な問題となっている。特に働き口が少ない東部地区で平均年齢が高く、国内最高のテューリンゲン州ズールでは50.3歳と50歳を超えた。トップ5をすべて東部の都市・郡が占めている。
