商船三井がトルコ発電船大手と提携、LNG発電船事業に参入

商船三井(MOL)は3月29日、トルコの発電船大手カルパワーシップと液化天然ガス(LNG)発電船事業で提携すると発表した。「カルエムオーエル(KARMOL)」というブランドを立ち上げ、LNG発電船の利点を生かした営業活動を行っていく。

LNG発電船は浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)から送られるガスで発電を行い、電力を陸上の設備に安定供給する船舶。初期投資を抑制できるうえ、発電も短期間で行えることから、顧客ニーズへの柔軟な対応と、コスト競争力のある電力提供が可能になる。また、従来の重油焚き発電設備に比べ環境負荷を低減できる。

今回の提携でMOLはLNG船とFSRU、カルパワーシップは発電船の強みをそれぞれ持ち寄り、様々な需要地に競争力のある発電ソリューションを提供していく。

カルパワーシップはトルコ複合企業カラデニズ・ホールディングの中核企業で、2007年から発電船を建造している。世界で2,500人を雇用し、インドネシア、ガーナ、モザンビーク、スーダンなどに合計20隻の発電船を展開している。

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