三菱電機、ルーマニアで空港気象ドップラーライダー受注

三菱電機は4日、ルーマニア航空局から空港周辺の気象を観測する空港気象ドップラーライダーを受注したと発表した。首都ブカレストのアンリ・コアンダ国際空港向けに、「ダイヤブレッツァAシリーズ」1台を納入する。欧州での受注は昨年7月のフランス気象局に続く2台目で、世界全体では10台目となる。

空港気象ドップラーライダーはレーザー光を発射して大気中のちりや微粒子の動きを捉える。従来の電波を用いるレーダー装置(ドップラーレーダー)が雨滴や雲のない晴天時には測定ができないのに対し、晴天時でも風速や風向きを測定できる強みがある。

アンリ・コアンダ国際空港では、晴天時の乱気流検出用にドップラーライダーを活用する。三菱電機は気象レーダー・ライダー事業全体で2020年度に売上高25億円を目指している。

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