エストニア国営電力、EV充電サービス開始

エストニア国営電力エースティ・エネルギアは8日、電気自動車(EV)の公共充電サービスを開始すると発表した。バッテリー価格低下でEVが購入しやすくなり、国内でも普及の兆しが見えてきたことから、交通分野での二酸化炭素(CO2)排出低減に電力事業者として積極的に貢献する考えだ。国営送電事業者のエレクトリレヴィ(Elektrilevi)がEV充電ステーション網を整備する。

プロジェクトの第1段階として、年内に高速充電ステーションを国内10カ所に設置する。短時間で充電でき、充電予約や支払いが簡単なユーザー・インターフェイスを提供する。エースティはまた、自宅の電源で手軽にEV充電ができるようなサービスも開発する計画だ。

エースティ・エネルギアは充電サービス事業の拡大に積極的で、タリン市営交通会社タリンナ・リンナトランスポルディ(TLT)と電気バスの充電ソリューション開発で年初に提携合意した。電力価格と電力消費時間を配慮して充電を制御できるシステムを開発し、10台のバスを使い2路線で試験運行を行う計画だ。

上部へスクロール