企業景況感が再び悪化、製造業は8カ月連続

Ifo経済研究所が4月24日発表した同月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は99.2となり、前月の99.7から0.5ポイント低下した。同指数は3月に、7カ月ぶりに好転したものの再び悪化。クレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済の勢いは一段と弱まった」との見方を示した。

現状判断を示す指数が0.6ポイント減の103.3へと下落。今後6カ月の見通しを示す期待指数も0.4ポイント下がって95.2となった。

部門別でみると、製造業の景況感指数は8カ月連続で低下した。現状判断と期待指数がともに悪化。工場稼働率は前月を0.8ポイント下回る85.4%へと落ち込んだ。長年の平均である83.7%よりは依然として大幅に高い。

サービス業の景況感指数はやや上昇した。期待指数が改善したためで、現状判断はやや低下した。

流通業の景況感指数はやや落ち込んだ。現状判断と期待指数がともに低下した。分野別では小売業で景況感が悪化。卸売業ではやや改善した。

建設業の景況感指数は2カ月連続で上昇した。現状判断が前月に引き続き大幅に改善したことが大きい。期待指数は落ち込んだ。

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