シーメンス―営業利益7%増加―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)が8日発表した2019年1-3月期(第2四半期)決算の産業分野の営業利益(EBITA、調整済み)は24億600万ユーロとなり、前年同期比で7%増加した。8部門中6部門で利益が拡大。これまで業績が振るわなかった火力発電設備部門も増益となった。産業分野の売上高は4%増の211億1,400万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の11.1%から11.4%へと上昇した。

株主帰属の純利益は7%減の18億800万ユーロへと落ち込んだ。比較対象の18年1-3月期は仏IT大手アトスの保有株で帳簿上の利益9億ユーロを計上しており、その反動が出た格好。

火力発電部門の営業利益は38%増の1億5,600万ユーロと大きく拡大した。メンテナンスなどのサービス事業が好調で、水準が押し上げられた。

風力発電子会社シーメンス・ガメサも25%増の1億4,600万ユーロと好調だった。洋上風力とサービス事業が増益に強く貢献した。

減益となったのはデジタル・ファクトリーとモビリティの2部門。デジタル・ファクトリーではクラウドベースの新製品の投入コストが膨らんだことなどが響いた。

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