製薬大手の独バイエルは18日、同社と米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)、小野製薬の3社ががん治療薬の共同治験を行うと発表した。バイエルの抗がん剤「スチバーガレ(ゴラフェニブ)」と、BMSと小野のがん免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ(一般名:ニボルマブ)」を併用。切除不能な転移性大腸がん(mCRC)の治療に効果があるかどうかを検証する。日本で実施した初期段階の試験で、薬効が期待できることが分かったため、治験に踏み切る。
スチバーガレはがんの増殖に関係する特定の分子を狙い撃ちする分子標的型の治療薬で、欧州連合(EU)と米国、日本、中国で大腸がん治療薬として認可されている。昨年の売上高は前年比5%増の3億1,500万ユーロだった。