Bosch:ボッシュ―ビルオートメーション分野で買収―

自動車部品系複合企業の独ボッシュ(シュツットガルト)は19日、ビルオートメーション分野で高い技術を持つ独GFR-ゲゼルシャフト・フュー・レーゲルステヒニク・ウント・エネルギーアインシュパールングをヴィーデマン・グループから買収すると発表した。商業施設向けソリューションを拡充する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。独禁当局の承認を経て傘下に収める。

GFRはビルオートメーションのハードウエアとソフトウエア、およびサービスを提供する企業で、ショッピングセンターなどの商業施設や病院、娯楽施設向けにソリューションを提供。ハンブルクの近代的なコンサートホール「エルプフィルハーモニー」には同社の制御技術が用いられている。ドイツに計9拠点を持ち、従業員数は約260人に上る。

ボッシュは同社を買収することで、商業施設のセキュリティ、快適性、エネルギー効率を引き上げるソリューションを増やす。ビルオートメーション部門ボッシュ・ビルディング・テクノロジーズのトーマス・クヴァンテ取締役は「商業施設のデジタル化は全く新しい可能性を開く」と指摘。GFRの技術はボッシュと補完性が高いと述べ、買収の意義を強調した。

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