Daimler:独ダイムラー、第2四半期は赤字転落

独自動車大手のダイムラーは24日、2019年第2四半期(4~6月)決算の営業利益(EBIT)で16億ユーロの赤字を計上したと発表した。前年同期は26億ユーロの黒字だった。最終利益も前年同期の黒字(18億ユーロ)から、12億ユーロの赤字に転落した。売上高は前年同期比5%増の427億ユーロ、乗用車・商用車合わせたグループ全体の販売台数は前年同期比1%減の82万2,000台にとどまった。

ダイムラーのオラ・ケレニウス社長は、第2四半期の赤字は42億ユーロの特別項目が主因であると説明し、下半期には業績が改善する見通しを示した。対策としては、グループ全体で改善策を強化するとともに、製品ポートフォリオを見直す意向を示している。

特別項目には、ディーゼル車の排ガス不正によるリコールや、タカタ製エアバッグのリコールに伴う費用などが含まれる。

部門別では、乗用車部門(メルセデスベンツ・カーズ)と小型商用車部門(メルセデスベンツ・バン)がEBITで赤字を計上した。トラック部門(ダイムラー・トラック)、バス部門(ダイムラー・バス)は売上高、EBITのいずれも2ケタの伸び率となり増収増益だった。金融・モビリティサービス部門ダイムラー・ファイナンシャル・サービス)も増収増益を確保している。

ダイムラーは2019年通期について、グループ全体の販売台数は前年並み、売上高は前年をやや上回ると予想する一方、EBITは前年を大幅に下回るとの見通しを示している。

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