BMW米工場、車載充電池の生産能力を倍増

独自動車大手のBMWは24日、米サウスカロライナ州にあるスパータンバーグ工場に約1,000万米ドルを投資して、車載充電池の生産能力を2倍に拡大したと発表した。これにより、同工場では第4世代の充電池の生産を開始する。生産した充電池は、同工場で生産しているプラグインハイブリッド車に搭載する。スパータンバーグ工場では、8月にBMW「X5」のプラグインハイブリッド車の新モデルを、12月には「X3」のプラグインハイブリッド車の生産を開始する予定。

スパータンバーグ工場では2015年から車載充電池を生産しており、この4年間で4万5,000個以上を生産した。2015~2018年までBMWブランド初のプラグインハイブリッド車の量産モデルである「X5

xDrive40e」を生産しており、新モデル「X5

xDrive45e」は2019年8月に、「X3

xDrive30e」は12月に生産を開始する予定。

スパータンバーグ工場では、新しいプラグインハイブリッド車の生産に向け、年初から1,000万米ドルを投資して準備を進めており、従業員225人がプラグインハイブリッド車の生産に向けた研修を受けた。

BMWグループは現在、ドイツのディンゴルフィング工場、米国のスパータンバーグ工場、BMWと華晨中国汽車(Brilliance)の合弁会社BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)の3拠点でバッテリーを生産している。このほか、タイでは独自動車部品メーカーのドレクスルマイアーと協力し、現地生産のプラグインハイブリッドモデル向けにバッテリーを現地生産している。

BMWグループのバッテリー研究開発はミュンヘンで実施しており、試験生産設備もミュンヘンにある。

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