独自動車大手のBMWは22日、2021年から生産する予定の新モデルBMW「iネクスト」に多角形のハンドルを採用すると発表した。「iネクスト」は、高度自動運転機能を装備している。新しいデザインのハンドルにより、自動運転からドライバーによる運転の切り替えを円滑にする。また、レーススポーツからインスピレーションを得たハンドルの輪郭は、乗り降りがしやすく、運転席に座っている間の快適性も高めている。計器盤への視界が良くなるなどの利点もある。
BMWは多角形のハンドルについて、高度自動運転時代のスタートを感じさせる独特な近代的なデザインが特徴と説明する。ハンドルの上下は平なデザインで、横側は丸みを帯びている。このようなデザインにより、自動運転からドライバーの運転に切り替わる際に、見た目にも、手で触れた感触でも、ハンドルの向きが瞬時に分かるようにした。
また、ハンドルの下側が平らなため、足元のスペースが広くなり、乗り降りがしやすいほか、例えば、アクセル操作が不要で車が自動的に一定速度を保つ機能(クルーズコントロール)を使用中に、足を組むことができる。
さらに、ハンドルの側部に組み込まれた照明により、高度自動運転が利用できるかを色でドライバーに知らせることができる。
BMWは5月には「iネクスト」に搭載する新デザインのディスプレー「Curved
Display」を発表した。今回発表した多角形のハンドルは、計器盤への視界が良く、新型ディスプレーが見やすいデザインにもなっている。