化学大手の独BASFは1日、顧客企業の開発を支援する「クリエーションセンター」を横浜イノベーションセンター内に開設した。同社によるクリエーションセンター設置は、アジアではインドに次いで2カ所目。コンセプトやアイデアをソリューションに具体化する顧客企業の取り組みを支援していく。
クリエーションセンターでは顧客企業がBASFの素材を活用して新製品やソリューション、既存製品改良のアイデアを発見、理解、創造するためのリソースを提供する。顧客はBASFのデザイナーとともに素材を手に取りながら吟味。素材について学べるタブレットなどの対話型デジタルツールを使用したり、素材やアイデアを生み出すコンサルティングワークショップに参加することができる。BASFの専門要員はデザイン開発から、CAE(コンピューターを利用して機能や動作をバーチャルに試すツール)を利用したシミュレーション、試作支援までを一貫して提供していく。
同社は2014年、横浜イノベーションセンター内に素材とデザインに関する用途開発の促進やアイデアを提供する「デザインファブリーク」を開設。CAEや材料試験の機能を持つ同センター内の「エンジニアリングプラスチック・イノベーションセンター(EPIC)」と連携しサービスを提供してきた。今回これをクリエーションセンターへ発展させた。