SMFG:三井住友が英資産運用会社買収、低金利下で海外事業を強化

三井住友フィナンシャルグループ(FG)は23日、英国の資産運用会社TTインターナショナル(TTI)を買収すると発表した。金額面など取引の詳細は不明だが、買収額は200億円以上になる見通し。国内で低金利が続く中、海外に強固な基盤を確保し、成長分野の資産運用事業を強化する。

TTIは1988年設立で、アジアなど新興国の株式運用に強みを持つ。運用残高は7月末時点で84億ドル(約9000億円)。三井住友FGが海外の資産運用会社を買収するのは初めてで、2019年度中の手続き完了を見込んでいる。

三井住友FGは資産運用事業を中期経営計画の柱の1つと位置づけているが、国内では低金利が常態化し運用難に直面している。このため今後も海外の資産運用会社との提携や買収を通じて運用ビジネスを拡大し、収益基盤を強化する。

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