Norwegian Air Shuttle:ノルウェー・エア、財務強化へ金融株売却

ノルウェーの格安航空会社(LCC)ノルウェー・エアシャトルは19日、保有する同国の金融会社ノルウェー・ファイナンス・ホールディング(NOFI)の全株式を売却すると発表した。財務強化が目的で、売却額は22億1,800万ノルウェークローネ(約263億円)に上る。

ノルウェー・エアシャトルはNOFIの発行済み株式の17.5%をスウェーデンの投資会社ノルディック・キャピタル、フィンランドの保険会社サンポが間接出資する投資ファンドに売却する。1株当たりの売却価格は68クローネ。前営業日の終値に15.4%を上乗せした水準となる。

同社は欧州3位のLCC。1993年に地域航空会社として設立され、2002年にLCCに転換した。オスロやストックホルムを拠点に、欧州内の主要都市を結ぶ短距離路線のほか、北アフリカ、中東、米国、アジア向けの中・長距離路線も展開している。

ノルウェー・エアシャトルは欧州航空市場の競争激化や、保有する18機のボーイング737マックスが事故問題で運航停止なっていることで財務が悪化。昨年に長距離線の一部廃止などによるコスト削減策を柱とする経営改善計画を発表していた。

今回の資産売却は同計画の一環で、手持ち現金が9億3,400万クローネに拡大する。調達した資金の一部は、12月に満期を迎える2億5,000万ユーロの社債の償還に充てる。

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