Leclanche:ルクランシェがバッテリー供給の電気フェリー、商業運航を開始

スイスの電池メーカー、ルクランシェは8月15日、同社がバッテリーシステムを供給した世界最大の電気駆動フェリー「エレン」が商業運航を開始したと発表した。搭載するバッテリーの容量は4.2MWhで、乗用車30台、旅客200人を輸送できる。従来のディーゼルエンジンのフェリーに比べ、二酸化炭素(CO2)排出量を年2,000トン、窒素酸化物(NOx)を同42トン、粒子状物質を同2.5トン、二酸化硫黄(SO2)を同1.4トン削減できるという。当該フェリーはデンマーク南部のスビュー港(エアルー島)とフュンシャウ港(アルス島)を運航している。

エレンのバッテリーシステムはセル部分に、gNMC(高エネルギー密度グラファイト・ニッケルマンガンコバルト)リチウムイオンセルと、LTO(チタン酸)リチウムイオンセルを使っており、ラミネート加工とセラミックセパレーターにより安全性を高めている。欧州の船舶協会・認証機関であるDNV-GL(ノルウェー・オスロ)の認証を受けている。

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