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2019/8/23

総合 – 自動車産業ニュース

IAA、講演などイベント要素を強化

この記事の要約

複数の自動車大手がIAAへの出展を見送る中、今回は講演やパネルディスカッションを開催するなど、新しいスタイルを導入し、イベント要素を強くしている。

「IAAエグジビジョン」では、新モデルを展示する。

「IAAキャリア」では、学生や就職希望者を対象としたイベントを予定している。

ドイツ自動車工業会(VDA)はこのほど、9月12~22日(一般公開:9月14~22日)に開催されるフランクフルト国際モーターショー(IAA)の概要を明らかにした。複数の自動車大手がIAAへの出展を見送る中、今回は講演やパネルディスカッションを開催するなど、新しいスタイルを導入し、イベント要素を強くしている。今回の見本市のモットーは「Driving

tomorrow」。「IAAカンファレンス」、「IAAエグジビジョン」、「IAAエクスペリエンス」、「IAAキャリア」の4つの柱で構成されている。

「IAAカンファレンス」では、「Beyond

Mobility」をモットーに、電動車(エレクトロモビリティ)や代替駆動技術、人工知能、スマートシティ、共有経済(シェアリングエコノミー)、インフォテイメントなどをテーマに、4つの舞台を設けて講演やパネルディスカッションを実施する。200人を超えるスピーカーが出席する予定で、IBMのバージニア・ロメッティ最高経営責任者(CEO)、ダイムラーのオラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)、2016年のF1世界王者で事業家のニコ・ロズベルグ氏などが名を連ねる。

「IAAエグジビジョン」では、新モデルを展示する。「IAAエクスペリエンス」では、屋外エリアで様々なブランドのモデルを試乗できるなど、体験型イベントを実施する。また、独自動車部品大手のコンチネンタルが開発した自動運転のシャトルバスが来場者の移動をサポートする。「IAAキャリア」では、学生や就職希望者を対象としたイベントを予定している。

自動車大手が出展を見送り

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、今回のIAAでは、アルファロメオ、ボルボ、ロールスロイス、アストンマーチン、アルピーヌ、キャデラック、ルノーなどが不参加を決めた。日本勢も、トヨタが一部のイベントに共同参加するものの、IAAには出展せず、日産、マツダ、三菱自も出展を見送っている。

環境団体によるデモも

独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、グリーンピースや独自然保護団体のブント(BUND)、ドイツ交通クラブ(VCD)などの複数の業界団体が共同でIAAに反対する大型のデモンストレーションを実施する計画があるもよう。このほか、開催期間の最初の日曜日である9月15日には、市民団体「ザント・イム・ゲトリーベ(SiG:Sand

im

Getriebe)」が違法な手段も使ってIAAを妨害する可能性があると報じている。

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