Toray:東レ、スウェーデンのエアバッグ縫製メーカー買収

東レ(東京都中央区)は8月28日、スウェーデンのエアバッグ縫製メーカー、アルバ・スウェーデン(Alva

Sweden、以下、アルバ)を買収すると発表した。同社の買収により、縫製事業にも参入し、既に展開している原糸、基布と組み合わせた一貫型事業を強化する。アルバの全株式を取得するほか、ポルトガルとチュニジアにあるアルバの子会社も買収する。アルバの資本の100%を保有するAB

Anders

Westerlindと合意した。

アルバは、1948年にアパレル縫製メーカーとして創業し、1997年からエアバッグ縫製事業に参入した。従業員数は約1,032人(2018年12月末時点)、2018年の売上高は3,230万ユーロだった。東レはアルバにエアバッグの基布を供給しており、両社は取引関係にあった。

東レは、世界のエアバッグ市場は、先進国における安全規制強化、新興国における装着率の拡大などにより、需要拡大が続いており、今後も確実に成長すると予想している。また、安全性能向上への対応や自動運転の実用化により、エアバッグの高性能化が進むと予想している。今後の市場変化への迅速な対応を視野に入れ、縫製事業も組み入れた原糸、基布、縫製の一貫型事業を強みとした開発力や提案力を強化していくとしている。

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