Flixmobility:フリックスモビリティ、燃料電池バスの試験運行を計画

格安長距離バスを運行する独フリックスモビリティは2日、燃料電池バスの試験運行を計画していると発表した。独自動車部品大手フロイデンベルク傘下のフロイデンベルク・シーリング・テクノロジーズと協力しており、すでに複数のバスメーカーと協議を開始していると明らかにした。

燃料電池車は、水素と酸素が反応し水に変化する過程で発生する電気を動力源として活用する仕組みで、走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しないエミッションフリー走行が可能になる。

フリックスモビリティは、フリックスブス(Flixbus)のブランドで運行する長距離バスで、フランスとドイツで電気バスの運行を開始している。燃料電池バスの導入により、さらにCO2

排出量削減の取り組みを強化する。

フリックスモビリティは、電気バスを中国のBYDおよび宇通客車(Yutong)から調達した。燃料電池バスでは欧州のバスメーカーにもチャンスがあるとの見解を示している。

燃料電池バスの調達では、現行の長距離バスと同水準の加速性能を持ち、航続距離は500キロメートル以上の車両を計画している。このようなバスの水素燃料の充填時間は約20分で、現行のディーゼルバスの燃料補給と変わらないとしている。

また、燃料電池バスの試験走行の実施に向けては、独連邦政府の水素・燃料電池技術に関する国家技術革新プログラム(NIP)から助成を受けることを計画している。

上部へスクロール